もう、ニセ情報に振り回されたくない!
そんな、悩めるダイエッターさんの為に。
ベストボディジャパン公認のジャッジアドバイザーであり、All About オフィシャルガイドのKOHRIMANが、世の中に溢れるダイエットのエセ情報などをぶった斬りつつ、リアルかつ本気に赤裸々に綴るダイエットコラム。
2022.10.18
ダイエットと言うと、とても辛い食事制限をイメージする方が多いと思いますが、楽にダイエットを成功させるには、ネガティブなイメージを持ったり、辛いダイエット方法を行わない事が大切です。
辛いイメージから脱却する為のポイントは、ズバリ「シンプルに考える」事です。
ある事にフォーカスしてダイエットを取り組むと、とても楽にダイエットを成功させる事ができます。その方法とは??
まず、ダイエットの目的は共通して「綺麗になる」事です。綺麗なスタイルや綺麗な姿勢。綺麗な笑顔など、身も心も綺麗になることを目的にしています。
そしてその次に「健康」です。ダイエットをする事で生活習慣病の予防になり、体重減による関節への負担も減って腰痛や肩こりの軽減にも繋がります。
ダイエットとは、「美容と健康」が常にセットになっていて、切っても切れない関係にあります。
つまり、ダイエットに取り組むことは、様々な付加価値があるとても合理的な健康法なのです。
ダイエットをする時に「歯」の健康を考えた事はありますか?
歯の健康と言えば、まずは虫歯や歯周病の予防です。それらの原因はプラーク(歯垢)ですが、このプラークを予防する事がダイエットに直結しているのです。
プラークが歯に残りやすい食べ物の代表は「甘いもの(糖質)」です。ケーキや菓子パン、チョコレートや飴、スナック菓子などに代表される糖質の多い食品は全般的にプラークが残りやすい食べ物です。そして、プラークができやすい環境は虫歯菌(ミュータンス菌)も繁殖しやすく、結果的に虫歯を引き起こしてしまいます。
一般的に甘いものを食べた後は、歯が「ザラザラ」します。このザラザラ感をチェックする事は、歯の健康のバロメータにもなります。
そして、身体の健康においてもこのザラザラの原因である糖質は大敵。肥満の第一原因は糖質の摂り過ぎによるものです。
歯の健康のバロメータである「ザラザラ感」はそのままダイエットのバロメータとも言えるのです。
美しい歯とは、歯並びだけでなく、白さや噛み合わせなどもあります。それらは食後のケアだけでなく、食事内容にも関係してきます。
大切なことは、柔らかい食べ物ではなく、良く噛まなければならない食べ物を選ぶ事です。
たくさん噛むことで唾液がたくさん分泌され、唾液の効果によって虫歯予防や口臭予防にもなります。
そして、顎の筋肉を活性化させる事で噛み合わせや表情筋への良いアプローチも可能で、ほうれい線ケアにもなり、美しい口元や表情を作る事ができます。
食物繊維の多い野菜や穀物、タンパク質の多い肉や魚を選ぶことで「良く噛む」食事になり、歯の健康と身体の健康が両立出来ることになります。
と言うことで、ダイエットを目的にした食生活として考えるのではなく、歯の健康を考えた食事内容にするだけで、ダイエットは上手くいきます。
体重も減り、スタイルも良くなって、健康的な白い歯と歯並びが得られたら、それほど嬉しいことはありませんね!
ダイエットには歯の「ザラザラ」チェックを。
とにかくシンプルに、歯の健康を考えて食事内容を考えるようにしてみてください。
2022.9.5
コロナ禍が世の中に与えた影響は様々で、ネガティブに考えられる事が多い中、極端な生活環境の変化があるからこそ、「見えてくる」ものもあります。
明らかな事実としては、コロナ禍によって「運動不足と感じる」人や「肥満や不定愁訴が増えたと感じる」人が増え、全国民の60%以上の方が、身体の異変を感じています。
その他、家庭環境や社内環境の変化によって、「人と人とのコミュニケーション不足」や「価値観の相違」などの人間関係上の変化も増えています。
卵が先か、鶏が先か、、「心と身体」の関係性はとても重要と言うことは解っていますが、まだまだ見えない部分でもあるので、現代社会では疎かにしがちです。
ダイエットを成功させる為のロジックについても、まだまだ「見えている」部分にフォーカスされがちで、例えば、「カロリー収支によるダイエット法」などは、見えてはいないけども、計算上は見えているものとして、プロのトレーナーの中でも考え方のベースとして根強く支持されています。
最新の研究によると、脳と脂肪組織は直接コミュニケーションを交わしながら、代謝や脂肪の燃焼をコントロールしているのだそう。⇨「脳と脂肪組織が直接コミュニケーションを交わしていることが判明」(カラパイア)
少し前から、脳からの神経伝達物質によって、様々なホルモンの分泌が促される事は知られています。例えば、筋肉に刺激が加わる事によって免疫力が強化されたり、集中力が増す事は研究でも明らかになっています。
ただ、脳と脂肪細胞が繋がって双方向のコミュニケーション(情報伝達)によって代謝が変化するとしたら、今までとは違う新しい発想が生まれてきます。(もう既にワクワクしています)
この記事によると、そのコミュニケーションは、交感神経と感覚ニューロンの働きが相反していて、それぞれが脂肪燃焼において「アクセルとブレーキ」としての役割があるそうです。
僕は変人なので、ここから発想を広げて可能性を探るのですが、人間のコミュニケーションでも双方向に自然と行っている事があります。
それは、「押して駄目なら引いてみな」です。
これは恋愛のテクニックとしても知られている言葉ですが、事実、アプローチ(アクセル)ばかりでは上手くいかない場合、距離を置く(ブレーキ)事で関係が上手くいくケースがあります。(ほんまかいな笑)
そして、もう一つ、このニューロンの図を見ているとどうしても似ているものを思い出してしまいました。それは、「稲の根っこの話」です。
有名なオーガニック栽培の話で、農薬や肥料を与えた稲の根と、無農薬で肥料を与えない自然栽培の稲の根は、2倍以上の根の量と強さがありました。
つまり、稲は何も与えない方が、根を強く広く張って、自ら栄養を摂ろうとするのです。
どうでしょうか?何かここで少し気がつくことがあると思います。
人間社会のマクロな視点でも、「与え過ぎ」や「情報過多」な世の中が本質的な部分を失わせている事があります。
例えば、昨今のウイルス問題も、過剰な感染対策によって、僕たちの免疫力は明らかに低下していると様々な事実から浮かび上がって来ています。
とあるミニマリストさんの話では、電気のスイッチのオンオフは無意味と言い切り、その方は「冷蔵庫とガスコンロは置かない生活」をされていました。
そうする事で、食事についての選択肢が限られ、結果的に節約になるという話です。(確かに・・・。)
さて、ここまで色んな研究や考察を綴って来ましたが、本題のダイエットにおいて、どう考えたら良いのでしょうか。(早く言え。笑)
あまり話を広げてしまうと、言いたい事も解らなくなってしまうので、まとめます。
ポイントは、コミュニケーションにおける「アクセルとブレーキ」と考えています。
それは、ミクロの視点では、脂肪細胞に対しての脳からのコミュニケーションでは、一つの方法としては「チーティング」と言うテクニックがそれに相当するのではないかと思います。
「チーティング」とは、直訳すると、「不正・騙す」と言う意味で、筋トレにおいては反動を使ってウエイトを持ち上げたりする事を言ったりしますが、食事においては、一度身体を「騙す」目的でダイエット食とは正反対の食事をわざと行う事を指します。
具体的には、糖質制限や脂質制限を行う際、体重が落ちにくくなったタイミングで何日間か普通の食事(脂質も糖質も気にしない)を行う。といった方法です。(週に1回や隔週で1回など。)
何を食べるべきか、どの様に食べるべきか、と言う視点で栄養学的に様々な情報があり、取捨選択がたくさんある事は良い事でもありますが、ダイエットを成功させたい人にとっては、あまりにも情報が多過ぎるし、ややこしいと感じるはずです。
おそらくそれは、ミクロの視点でも脳や脂肪細胞は感じ取っていると思います。
要するに、細かいことを考え過ぎず、自分を信じてシンプルに自らの身体の声を聞くことに集中する事が大切であると、僕は考えています。
時に自分自身を「騙す」のも愛情の一つである。と。(もう、これ以上は話を広げません。笑)
まずは、目の前にいるプロのトレーナーの言う通りに信じて行動してみてください。きっと身体は何かしらの変化を見せてくれるでしょう。そしてそこから本質的なものが必ず見えて来るはずですよ。
2022.8.8
ダイエットを経験した事がある人の中でも、一番話題になるのが「リバウンド」です。
ダラダラと年中ダイエットを続けるよりも、短期集中でしっかり結果を出したいと考える方が多いのも事実。
高額ダイエットに挑戦しても「リバウンド」してしまうのではないか?と言う不安が常に付きまといます。
実はこのダイエットにおける「リバウンド」と言う言葉の定義は曖昧で、一般的には「ダイエットをスタートした体重よりも増えること」と解釈されています。
人生で一番太ってしまったピークを基準にして、ダイエット後にさらに太ってしまうなんて、もはやこの世の終わり・・・と人生の大きな挫折を感じてしまいますが、そんな一般的に言われている「リバウンド」は早々ありません。
新しく定義を正すなら、目標体重から少しでも体重が増えてしまったら「リバウンド」している状態とみなす。です。
「う・・・それだとなかなか厳しい。」と言う声が聞こえてきそうですが、実際に皆さんが望んでいる状態も正にそこで、「リバウンドしない身体になりたい=目標体重を維持したい」と言う状態が本質ですので、こちらの定義が正しいと思います。
さて、そんなダイエットのリバウンド状態になってしまう4つの理由を探ってみたいと思います。
ダイエットの目的はもちろん「痩せる」事です。まずはその目的に集中する必要があります。
ですが、その目的に対して手段を選ばずに進んでしまうと、本質とズレてしまい、思わぬ方向に進んでしまって、悪い結果を引き起こす事も考えられます。
例えば食事制限について、今までの食生活とあまりにかけ離れた食生活を過ごすとなった場合、現実的に継続が困難になってしまい、その反動で元の食生活に逆戻り、、、なんて事も起こります。
生活習慣の改善はダイエットの基本ですので、正しい知識を得てじっくり付き合えばそんな事にはならないのですが、「痩せる」事だけを目的にしてしまうとそういった事にもなりがちなのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
大切な事は、「痩せる」と言う目的を主眼に置きつつ、他の目的に目を向ける事です。
ダイエットをすると、他にもたくさんの付加価値が生まれてきます。
健康的な身体、ポジティブな考え方、動ける身体、綺麗な姿勢、若々しい身体、笑顔、仕事の生産性向上etc…
こういった付加価値を感じる様になると、新しい目的意識が生まれます。「こうあり続けたい!」と言う気持ちです。
ダイエットをしていて「10歳若く見えるようになった!」と言われたら、二度と戻りたくないと考えるのがごく普通の気持ち。
そんな「若く見られたい」と言う新しい気持ちが生まれる事によって、結果的に目標体重を維持できる様になるのです。
ダイエットの成功には食生活の改善が大きな鍵になることは間違いありません。
食べたいものを好きなだけ食べて痩せると言うのは不可能で、好き嫌いがある中で食べる量を減らしたり、食べる物をしっかり選ぶ必要があります。
何を減らして、何を選んで食べるのかを正しい知識で整理整頓すること。そして、大切な事は、「食べたい」と言う気持ちに素直になる事です。
食べたい気持ちに対して上手く付き合う為には、食べる理由をはっきりさせる事。
「このタイミングだから食べても良い」「この利点があるから食べても良い」と言った理由を明確にして、食べたいものを食べたい時に食べる事です。
何をどのタイミングで食べたら良いのかは、別の機会に述べるとして、自分に合った「食べたいものを食べるルーティン」を持ち、計画的に行う事が大切です。
そうする事によって、食べたいものが食べられないストレスから解放されるだけでなく、身体の恒常性(ホメオスタシス)に働かせて、少しずつ太りにくい体質を作っていく事ができます。
リバウンドしない身体を作る為には食生活の改善と同時に運動がとても大切なのは言うまでもありませんが、運動と言ってもその方法は様々で、その方法を間違うと無駄に時間を費やすことになってしまいます。
「適度な運動を心掛けましょう」と良く耳にしますが、その「適度」って何でしょうか。
お医者さんが良く言うウォーキングはそもそも運動なのでしょうか。
色々と疑問が出てきますが、ダイエットでリバウンドを防ぐ為には、筋トレを主体にした合理的な運動メニューを組むことが大切です。
「有酸素運動は脂肪燃焼に最適」と世間では一般的に良く言われますが、ダラダラと行う有酸素運動は返って筋肉量を低下させ、基礎代謝が下がってしまう事が多くの研究で明らかになっています。
筆者がオススメする運動メニューは、HIITやHILIT、またはHICT(これらはまた別でレクチャーします!)と言ったいわゆる「高強度な有酸素運動」をオススメしています。
できるだけ時間をかけずに短時間・短期間で結果を出し、継続しやすい運動メニューを考える事が、ダイエットのリバウンドを防ぐ為にとても重要なポイントになります。
ダイエットを成功させる為には目的意識をたくさん持つという事は、前述した通りです。
そこからさらにもうワンランク。リバウンドせず、綺麗な身体を長続きさせるポイントがあります。
それは、「自己満足」から「他者志向満足」にグレードアップする事です。
もう少し平たく言うと、「自分自身の成功体験を大切な友達や知り合いに教えてあげること」ができれば、ほぼ100%リバウンドしません。
さらに、その方法が再現性があり、体系化されていれば、もはや無敵状態になります。笑
この考え方は、様々な成功哲学に共通する内容ですが、要するに、自分自身の考え方をグレードアップ(向上)させる事が最大の武器になるのです。
逆に言えば、自己満足レベルだとリバウンドしてしまう可能性を残してしまいます。
100%リバウンドさせない為には、意識レベルを向上させ、それらを上手く引き上げてくれるコーチやメンターを付ける事も方法の一つ。
人生相談もできるコーチング技術の高いパーソナルトレーナーを見つけて永遠の美しい身体を手に入れてみては?
2022.7.15
世の中にはダイエットの情報が山の様に溢れ、YouTubeでも Instagramでも、上がってくる情報を見れば見るほど、何が正解なのか分からなくなってしまう程です。
目的を達成する為には、まず視点をしっかりと見極める必要があります。
例えば、「ダイエットと美容と痛み改善と、、」と言った様に向いている視点がいくつもあると、それだけで「何をどの様にするべきか」がブレてしまい、結果が遠のいてしまいます。
筋トレもダイエットも効果を出す為にはそもそも時間が必要で、少しずつ「成功体験」を積み上げていく事が重要です。
経験を積んで上級者になれば、いくつかの成果を同時に得られる様に合理的に取り組む事もできますが、初心者や初級者は、目的を絞ってそこに向かって集中する事が成功への近道になります。
つまり、ダイエットに関してはとてもシンプルで、「痩せる」=「脂肪を燃やす」事に集中して、あれこれ他のことを考えない事が大切なのです。
パーソナルトレーナーは時々お客様に対して、筋肉を維持する為には糖質が必要だから、糖質制限ではなく脂質制限をオススメする事があります。
もちろん、その理屈も間違いではないのですが、お客様が「短期で結果を出したい」場合は必ずしもそれが最適なアドバイスとも言えないのです。
「脂肪を燃やす事」と「筋肉量を維持する事」を両立させる為にダイエットの難易度を上げてしまって、そもそものお客様の目的達成を遅らせてしまっては本末転倒です。
ダイエットの時は、まずはシンプルに脂肪を燃やす事に集中し、筋肉量については脂肪をしっかり削ってから取り組む事が賢明なのです。
とは言っても、ダイエットには筋トレはとても重要です。それについては別の機会でも述べていますが、「筋トレ=筋肉量を上げる」だけにとらわれると、先ほどの様なアドバイスになりがちなので注意しましょう。
冒頭に述べた様に、ダイエットについてはいくつもの理論があり、どれも正論に聞こえます。
目的達成に大切な事は、「あれもこれも考えない事」です。目的に向かって一点集中。これが成功への最短距離なのです。
情報がたくさん取れる現代からこそ、「何をどの様にするのか」ではなく、「誰とどの様にするのか」が大切で、結果を出す為にはシンプルに取り組む事が近道ですから、まずは「信用できるパーソナルトレーナー」を見つけて、徹底的にやり切る事が重要です。
パーソナルトレーナーによってやり方や考え方はまちまちです。簡単には自分にぴったりのトレーナーに出会う事は難しいでしょう。
先述したダイエットに成功する為の鍵は、「できるだけシンプルに考える事」ですので、ダイエットを成功させる上で最もパートナーとして適しているのは、知識が豊富なトレーナーというよりかは、いかに自分に寄り添って真剣に考えてくれるかという事になります。
これだ!というシンプルな方法で、責任持って結果まで導いてくれる安心感のあるパーソナルトレーナーを見つけること。なかなか出会えなければ、とにかくチェンジしてでも探す事です。
パーソナルジムの方針によっては、なかなかトレーナーをチェンジできないところもあります。ジムの経営側のスタンスとしては、実はその方が好都合で、予約のオペレーション業務のコストを下げる為にそういった方針を取るケースがあります。それだとお客様側でトレーナーをチェンジしたくてもなかなか言い出せない事が多く、自分に合ったトレーナーに出会えずにただ時間とお金を無駄に使ってしまいます。
指名制度などの環境が整っていて、トレーナーの数も豊富なパーソナルジムはなかなか少ないですが、本当に結果を出せて費用対効果が高いジムは、広告宣伝費よりも、人材育成費にコストをかけているジムであることは間違いありません。
しっかりとした教育システムが整っていて、パーソナルトレーナーを自由に選べる制度のジムで、自分にぴったりのパーソナルトレーナーを見つけましょう。
2022.3.18
長年ダイエットを経験している人なら、「パンはダイエットには大敵」と言うことは一度は聞いた事があるかも知れません。
香ばしい香りに誘われてパン屋さんに足を運ぶと、豊富な種類に目を奪われてついつい多めに買い過ぎてしまうパン。
糖質を摂り過ぎたら身体に良くないのを解っていても「パンは別腹」とばかりに気を許してしまうあのパンの誘惑に世の中のダイエッターさん達はどれほど悩まされている事でしょう。
そもそも、パンってそんなに悪者なのでしょうか?
どうしてそんなにダイエットに大敵とされるのか、シンプルに整理をして考えてみたいと思います。
穀物の代表的な「小麦」ですが、今から約1万年前から栽培され、紀元前から主食として活用されて来た人類にとって大切な食物です。
小麦に含まれるグルテンと言うタンパク質がアレルギーを引き起こしやすいだけでなく、小腸粘膜上皮に炎症を起こす「セリアック病」患者の急増の原因ともされていて、今では「グルテンフリー」と言う商品が注目される様になりました。
さらに、最近では生産性を高める為に品種改良が重ねられ、遺伝子組み替えなどの技術によって古来品種とは似て非なるものに変わってしまった事が大きな問題とされます。
小麦粉は加工しやすく、パスタやピザ、お好み焼きやうどん、クッキーやケーキなどなど、様々な食品に使われるとても便利な食材です。
さらに大量生産によって安価に手に入るのも消費者や外食産業にとっては大きなメリット。利益を生み出しやすい食品ですので、世の中に出回り易いのは仕方がありません。
極め付きに、グルテンは「中毒性」が高く、砂糖と同じように「また食べたい」と思わせてしまう魔法の粉である事も大きな問題であると言えますね。
パンを作る過程で大切なのは、「水の量・砂糖の量・油脂の量」とされます。
特に「砂糖」は発酵させるプロセスにおいても大切で、砂糖の量が10%を超えると「菓子パン」の分類にされます。
そこからさらに油脂の量が増えてくると「生洋菓子」と表記され、一気にカロリー量が大きくなります。昔流行した「チーズ蒸しパン」は名前こそパンですが、表記としては「生洋菓子」であり、完全にお菓子の分類です。(今でもパンコーナーに陳列されていますが・・・)
言わずもがな、糖質と脂質を同時に摂ることはダイエットにとっては「最大の敵」ですので、「菓子パン」や「生洋菓子」を食べることは一番避けたいところです。
焼かずに美味しく食べられる「高級食パン」も実は砂糖と水分と油分の量が多く、分類的には「菓子パン」の領域になります。もちろん、絶妙な管理体制と製法によって美味しく仕上がるのは素晴らしいことですが、体内に入ってしまえば関係ありません。高級だから身体に良いのではなく、たまに食べる嗜好品として嗜む程度が良いでしょう。
外食屋さんでは良く、「焼きたてのパン食べ放題」と言う触れ込みでお客さんを集める洋食屋さんを目にします。
大阪では「たこ焼きをおかずにご飯を食べる」みたいなアホみたいな(笑)食生活を笑って自慢する関西人がいますが、それは論外として、パスタとパン、オムライスとパン、など、洋食屋さんでは珍しくない組み合わせでもそれらを平気で注文する人も少なくありません。
洋食のおかずはそもそもが小麦や糖質を多く使うので、どうしても付け合わせにパンを選択すると糖質がかなりオーバーしてしまいがちになります。外食産業としては、どうしても利益率の高いメニューを定番にしがちです。コストの安い小麦粉を使ったメニューを知らず知らずに選択させられ、健康を害している事実に気がつかないと大変な事になってしまいます。
もちろん、和食やご飯でも同じような問題が起こり得るのですが、魚や発酵食品を中心とした和食メニューは、身体に良い脂質を摂り易く、ビタミンミネラルも豊富で腸内環境にとっても優しいという利点が和食にはあります。
パンに良く合う乳製品も日本人にとっては合わない事が多いので、パンを主食にしたメニューそのものがダイエットにも健康にもあまりオススメできないと言う事になります。
いかがでしょうか?
パンがダイエットに大敵な理由をシンプルに3つ挙げました。
まとめると、パンを主食にする事で、「①糖質を多く摂り過ぎてしまう。②添加物が健康を害する。③中毒性がある。」からダイエットをしている人にとっては大敵になってしまうと言う事になります。
パンや小麦粉を使った食品については、「嗜好品」と捉え、食べたい時はご褒美として食べて、賢く付き合う事がオススメです。
2022.1.19
コロナ禍で運動不足の方がたくさん増えてしまっている昨今、ついつい楽して痩せたいあまりに飛び付いてしまいがちな危ないダイエット。
どんな危険が潜んでいるのか、1万人の身体を変えたKOHRIMANがランキング形式でご紹介します。
食物繊維を先に食べる「ベジファースト」など、食べる順番を意識して食事をするだけで痩せられるという一時的に話題になったダイエット方法。
様々な実験も行われていて、多少の効果は認められているものの、その効果はごく僅かで、やらないよりかは少しはマシといった程度です。
2019年に岐阜大学で行われた実験では、被験者29人で6ヶ月のモニターで「食べる順番」を指導したグループは、「従来群」と比べて平均1.5kgの体重減が見られたとの事。
実験では毎日10分程度のウォーキングを行なっていたそうですが、そもそも実験の様に規則正しい生活を続ける事自体が難しい日常生活の中で、6ヶ月に1.5kgだと、ほとんどの方がすぐにどこかでリバウンドしてしまうでしょう。
そしてこのダイエットの一番危険な事は何かと言うと、「食べる順番」さえ気をつければ何を食べても大丈夫と勘違いしてしまいかねない事です。
スイーツが好きな人、お酒が好きな人、揚げ物が好きな人、炭水化物が好きな人は、このダイエット方法で痩せられる確率はほぼ0%でしょう。
体脂肪が体内に蓄積したり燃焼するメカニズムは「食べる順番」だけではありません。
運動や食事の栄養の質を整えた上で、プラスアルファで「食べる順番」を少し気にする程度がおすすめです。
様々な雑誌などでも取り上げられ、デトックスやアンチエイジング効果など、女性にとっても嬉しい美容効果が得られると話題の断食ダイエット。
飽食の時代、ほとんどの現代人が食べ過ぎている事を考えると、断食を多少行ったとしても命に別状がないどころか、健康効果の方が高いと言えます。実際、筆者も時々行なっていますし、クライアントにも健康の為に時々断食をする事をオススメしています。
短期間で効果を出しやすいのもメリットの一つですが、ダイエットという観点からすると、あまりオススメできる方法ではありません。
なぜかと言うと、こちらのダイエット方法もほぼ100%の確率で元の食事に戻せばリバウンドするからです。
運動習慣や筋トレの習慣が無ければ、なおリバウンドする確率が高いですし、運動や筋トレを常に行なっている人は、断食中はどうしてもパフォーマンスを落とさざるを得ません。断食期間中の筋肉のカタボリック(分解)のリスクを考えると、デメリットの方が上回ってしまいます。
賢く断食をダイエットに取り入れるとすれば、プロテインなどでアミノ酸を補給し、サプリメントを活用してビタミンやミネラル、必須脂肪酸などを適度に補給しておく事をオススメします。
固形物を口にしない=「断食」と言う概念を持てば、健康的に痩せられるでしょう。
少し前の時代には「◯◯を飲むだけで痩せられるサプリ!」と言った直接的なキャッチフレーズでサプリメントが販売されたり、番組で紹介されたりする事がありましたが、現代では景品表示法や健康増進法上、規制が強く、ほとんど目にしなくなりました。
それでもやはり少しでも「楽して痩せたい」と思ってしまうのが人間心理というものです。
最近では、消費者庁が認定する特定保健用食品(トクホ)として「お腹の調子を整える」とか「血糖・血圧・血中コレステロールを正常に保つ」など、信憑性の高い健康補助食品を選べるようになりました。
その中でもダイエットに有効とされるトクホ認定でお馴染みの商品は、「お茶」シリーズです。難消化性デキストリンと言った成分を配合し、脂肪や糖の吸収を抑えると言った効果が期待されています。
しかし、これもあくまでも補助的なものであって、暴飲暴食をされる方や、ほとんど運動をされない方のダイエットには役に立ちません。
筋トレや運動をされる方にとって強い味方の「プロテイン」ですが、タンパク質を賢く補給するという意味ではとても重宝しますが、これもまた運動や筋トレなしではダイエットに期待するほどの効果は得られないでしょう。
いよいよ運動編です。
ダイエットは、食事だけでも駄目、サプリメントだけでも駄目、それなら運動で、、と言いたいところなのですが、単刀直入に申し上げて残念ながら運動だけでも駄目なのです。
ダイエットの為の効率の良い運動と言えば、「有酸素運動」というイメージがあるかと思いますが、実際には効率が悪い運動なのです。
もちろん、有酸素運動をするメリットはダイエット以外にもたくさんあるのでやった方が良いのですが、例えば、息が上がる程度のジョギングを60分行っても、300kcal前後の消費カロリーにしかならず、メロンパンを一つ(400kcal)食べてしまったら、カロリーとしておつりが返って来てしまいます。
感覚としてはかなり頑張っているつもりでも、その費用対効果は少なく、なかなか結果を得られません。それどころか、運動後のビールを楽しむといった別の楽しみ(それ自体は悪くは無いのですが)に走ってしまいます。
ダイエットの為に行う運動として一番効率が良いのは「筋トレ」です。しかもある程度強度の高い全身の筋トレがオススメ。
運動中のカロリー消費だけでなく、筋肉の強化、姿勢の安定、日常動作の向上など、基礎代謝だけでなく活動代謝そのもののベースを上げられる筋トレは、最高のダイエットの為の運動と言えるでしょう。
有酸素運動と筋トレを上手く組み合わせて行えば、最強ですよ。
そして最後はカロリー制限のお話。
未だに食事の際にカロリーを気にしている方が多く、外食先のメニューにもカロリー表記を丁寧に記載してくれているところも多いですが、カロリーのみで食べるものを選んでいてもダイエットは上手くいきません。
日常生活でどれくらいカロリーを消費しているのかを見える化したり、計算する事はとても大切ですが、逆に摂取するカロリーについてはそれほど重要ではなく、ダイエットをする上で大切なのは三大栄養素のPFCバランスです。Pはタンパク質、Fは脂質、Cは糖質のことを示しています。
そして、身体を健康に保つのに一番大切な栄養素はタンパク質、そしてその次に脂質、そして最後に糖質の順番。ビタミンやミネラルももちろん重要ですが、ダイエットそのものに対する影響はごく僅かですので、ダイエット中はサプリメントでビタミンやミネラルを補給すれば大丈夫です。
ダイエットの為のPFCバランスは、一番大切なタンパク質をキープしつつ、脂質を抑えるか、糖質を抑えるか。
その割合は、P:F:C=30:10:60 もしくは、P:F:C=30:60:10がオススメ。定期的に切り替えると効果的ですが、日常的に続けるなら糖質を抑える方をオススメします。なぜなら、糖質OFFの方が、身体に必要な必須アミノ酸や必須脂肪酸、ビタミンやミネラルを食事からしっかり摂りやすいからです。
カロリーだけを気にするやり方だと、栄養バランスが崩れ不健康になる危険性もあり、何よりもダイエット効果も限定的ですので、ぜひ食事についてはPFCバランスに切り替えてくださいね。
2020.2.3
「◯◯にコミットする」などで有名なダイエット専門ジムが流行してはや5年ほどになりますが、少し前に僕のところにも「なぜ高額ダイエットジムに出演している芸能人はリバウンドをするのか」という取材を受けた事があります。→専門家が分析、“ライザップCMタレント”なぜリバウンドしやすい?(女性自身)
もちろん答えは明確で、「芸能人はまずお金をもらってダイエットをしている=仕事なのでそもそも本気じゃない」という理由があります。それにキャラクターとしてぽっちゃりキャラの人が一時的にダイエットに成功しても元に戻るのは当たり前で、単なる芸能人としてのパフォーマンスに過ぎないからです。
しかし、そのイメージ戦略の効果は絶大で、たくさんの視聴者がその驚く様な結果に「踊らされ」て高額な費用を支払ったのは紛れもない事実。
そしてパーソナルトレーニングというサービスが、ごく限られた人だけのものではなく、一般的に広く利用されるきっかけになりました。(その事については大いに称賛したいと思います。)
今や高額ダイエット専門ジムは、全国いたるところに見受けられる様になりましたね。消費者にとって選択肢が広がる事はとても良い事です。
高額だからこそ、「やる気スイッチが入って結果が出やすい」「手厚いサポートが受けられる」という解りやすいメリットがある一方で、絶対に高額ダイエットをやめた方が良い理由(デメリット)があります。
それは一体何でしょうか。。
高額ダイエットの特徴は、パーソナルトレーナーの「手厚いサポート」です。専属トレーナーが、カウンセリングからトレーニング中、日常的な食事管理など、お客様と最終ゴールまで二人三脚で寄り添ってサポートします。
高額である理由の一つにその手厚いサポートに対する人件費と捉えられるので、受けている側としても適切な費用対効果だと納得できます。そのサポート力によって確かに結果に繋がるのも事実です。
ただ、そのあとが問題で、手厚過ぎるサポートは、それが終了した後の「ロス」感覚によって、今まで我慢していた食事管理からの開放感や、喪失感など、その反動によってほとんどの方がリバウンドをしてしまいます。
短期間の筋力トレーニングでは、どれだけ頑張っても代謝の劇的な改善までは不可能で、本来人間が持っている「ホメオスタシス」効果によって、元に戻ろうとする力に負けてしまうのがオチです。
もちろん、中には筋トレや食事も自主的に続けられる方もいるので、その方は体型を維持する事ができます。でも、高額ダイエットに手を出す方のほとんどが、トレーナーがいないと筋トレが継続できない方ですので、ほぼ全ての方がリバウンドしてしまうのです。ましてやトレーナーのサポート力が大きければ大きいほど、その反動は大きい。
本来のメリットであるはずの「手厚いサポート」が完全に裏目に出てしまうのです。
高額ダイエットを商品にしているジムのほとんどが、集客に莫大な資金を投入しています。キャッシュポイントが高い分、広告費用をかけられるのは当然ですが、そうなると、商品の上代に対しての原価率(つまり人件費)を下げざるを得ません。中にはトレーナーに対して厳しい売上ノルマを課すところもあり、トレーナーは「結果にコミット」ではなく、「売上にコミット」する事が評価になっている場合もあり、その過大な労働ストレスによって、せっかくの良いトレーナーが辞めて独立するという話が後を断ちません。(これはほんまに事実です)
辞めた穴を埋めるコスト(人材募集・育成)が余計に必要ですので、もちろん商品の原価に上乗せされます。
お客様は人件費をしっかりとかけていると思い込みがちですが、現実はそうではなく、辞めた穴を埋める為に新人トレーナーが担当する事が多くなり、結果的にサービスの低下に繋がってしまっているのです。
期間中に寄り添う事ができたとしても、知識や経験不足のトレーナーでは、長く結果を維持する事は現実的に難しくなります。
高額ダイエットジムは、当たり前ですが「結果至上主義」ですので、パーソナルトレーナーもお客さんも「ダイエットの結果第一」の思考になります。筋トレや食事管理はその手段にしか過ぎないので、期間が終了した時にそのモチベーションが下がるだけでなく、それらを続ける理由がどうしても薄れてしまいます。
特に運動や筋トレについては、好きでやっている人はほとんど皆無です。(そんな人はそもそも高額ジムには通わない)
中には筋トレにハマる人もいますが、ほとんどの高額ダイエットジムで行う筋トレは内容が「面白くない」ので、そのモチベーションを維持させるのは至難のワザです。
長く綺麗な身体を保つ為には、食事だけでなく「運動習慣」を身につける事がとても重要ですので、一時的に痩せたい方は高額ダイエットジムも良い選択かも知れませんが、長い目で見た時には、掛けた費用に対しては「損」したと感じる事が多いでしょう。
以上、かなり「辛口」なコラムになってしまいましたが、いかがでしたか?
身体作りはやっぱり「健康で楽しく長く続く事」が一番。
めっちゃ笑える筋トレ習慣をぜひ身につけてくださいね。
KOHRIMANでした!
2020.1.20
「ダイエット(痩せる)の為にジョギング始めます!」と気合いを入れてダイエットを始める方は少なくありません。
ジョギングと言えば、一般的には30分〜1時間程度のいわゆる「有酸素運動」の事を指すと思いますが、果たしてダイエットにはそもそも「有酸素運動」は有効なのでしょうか??それとも、最近の流行りでもある「筋トレ」の方が効果が高いのでしょうか?
まず初めに、運動でダイエットをしたい人の現状とニーズを考えてみましょう。
現状として「運動が好きか嫌いか」「運動をやったことがあるかないか」「筋トレはやったことがあるかないか」「普段の運動量は多いか少ないか」「トレーニングの時間をどれくらい作れるか」etc...
様々な現状がある中で、「普段の運動量は少なく、忙しくて時間がない」「運動は嫌いではないが、ほとんどやらない」といった方がほとんどです。
そこから導かれるニーズは、「出来るだけ短時間で効率的な運動で痩せたい」と言う事になります。
つまり、費用対効果を最優先する事になります。(収入の差を無視する為、ここでの費用はお金ではなく時間と考えます。)
ダイエットの基本は日常的な消費カロリーを増やして脂肪燃焼させる事です。(摂取カロリーの話はまた別でします。)
同じ時間の運動で有酸素運動と筋トレ(無酸素運動)で比較した場合、一日の総消費カロリーは圧倒的に筋トレの方が高いと断言できます。(もちろん、強度によります)
例えば、30分のジョギングと30分の筋トレを比較したとします。どちらもそこそこキツイ強度設定にします。
ジョギング⇨6分/km程度
筋トレ⇨10RM〜15RM(rest 15〜30sec)で全身8種目サーキット×2〜3set
体重が50kgくらいの女性だった場合、その消費カロリーはジョギングだと200〜300kcal程度、筋トレだと300〜400kcal程度になると考えられます。
その運動時間内での消費カロリーの差がすでに筋トレの方が多い(ここではサーキット式にしたのもあります)ですが、それに加えて、実は運動後の消費カロリーの差があるのです。
下の図を参照してください。
図Aが筋トレ、図Bが有酸素運動と考えて下さい。
エネルギーの消費には酸素は不可欠です。図のピンクの部分が酸素負債(回復までに必要な酸素の量)を表しています。
このピンクの量が多ければ多いほど、消費カロリーの量も多いと言えます。
一般的に言われている消費カロリーの差が、有酸素運動よりも強度の高い筋トレの方が6倍以上あるとされている根拠がこれなのです。
もちろん!ダラダラと適当に強度の低い筋トレをしてもこの通りにはなりません!(そこは是非ともパーソナルトレーナーにお任せ下さい。笑)
と言う事で、単純な消費カロリーの差を比べても、圧倒的に筋トレが有利と言えます。
それでも、好き嫌いの問題もありますし、運動経験の差もあります。どうしても筋トレは好きになれず、やるなら有酸素運動が良いと考える人、ちょっと待った!!
少し筋肉に注目してみて下さい。実は筋肉って存在しているだけで日常的な消費カロリー(基礎代謝)を増やしてくれるとても便利な組織。
その消費カロリーは、筋肉1kgあたり約50kcal/日増加すると言われております。
もちろん。筋肉を1kg増やすなんてボディビルダーでも至難の業ですから、そんな簡単な話ではありませんが、少しでも多くカロリーを消費するのに筋肉を増やしておく事がダイエットに有利に働くのは間違いありません。
しかも、筋肉が増える事で日常的な活動量も当然増えますし、何よりも筋肉は糖質の貯蔵庫としての役割がありますので、糖質を一時保存しておける分、多少糖質を摂り過ぎてしまっても簡単に脂肪に変換(脂肪の合成)されなくなると言う特典付きなのです。(ラッキー!)
そんな便利でいい奴(筋肉)を出来るだけ維持したいのは当然なのですが、実は有酸素運動をやり過ぎてしまうと、その筋肉を分解させてしまうのです。
筋肉の分解と合成は日々身体の代謝活動の中で行われているごく当たり前の事なのですが、ダイエットに関してはできる限り筋肉を維持または向上させたいので、筋肉の分解を出来るだけ避けるという考えを意識するのはとても大切な事になります。
因みに上記で紹介したサーキット式の筋トレなら、トレーニング時間を短くする事が可能ですので、筋肉の分解を極力避ける事ができると言う訳なのです。
と言う事で、結論!
「ダイエットには有酸素運動よりも筋トレの方が有効である。」
と言う事でした!ぜひぜひ、筋トレをダイエットに取り入れて下さいね。
KOHRIMANでした!!
2020.1.18
「食事だけ」ダイエットが身体に良くないよ。と言う話は前回少しだけしましたが、そうは言っても現実問題、運動する時間も作れないし、お金も余裕が無いし、近くにジムが無いし、そもそも運動嫌いだし、、、と言った声が聞こえてきそうです。
現代に生きている限り、不摂生なく「聖人君子」のように生きていける人なんてごく僅か。
バランスの良い食事をして、適度な運動をして、目的意識を高く持って。。そんなこと耳にタコできるくらい聞いているし、SNSでダイエットに成功している人のフィードを見て、感化されてヤル気にになるけど、次の日にはそんな事すっかり忘れてポテチやスイーツについつい手が伸びる。。。
その負のスパイラルから抜け出せない自分をいつも責めてしまう。
でも安心してください。
多少なり、そう言った経験や感情になった事がある人がほとんどですし、もちろん筆者もその一人です。
まず、一番初めに考え方として大切な事は、人はみんな「完璧」ではないと言う事。そして、みんな「発展途上」だと言う事です。成功の基準は人それぞれなので、まずは目の前の目標や課題をクリアにしていく事が大切です。
その上で、KOHRIMANが考える「ダイエットが上手くいかない理由」を3つあげます。
その①
そもそもダイエットに対して「本気」じゃない。
ダイエットを成功させる為には、24時間あるうち、寝ている時間を除けば16時間は、常に頭のどこかにダイエットの事を「置いておく」必要があります。
仕事をしている時も、友達と話をしている時も、一人でぼーっとしている時も。常に「ダイエット」の事を忘れてはいけません。
それをついつい忘れてしまうから、運動不足になったり、食事を気をつけなくなったりする訳です。
それは、そもそもダイエットに対して「本気」で取り組んでいません。
長年かけて貯めた脂肪はそんな簡単には燃えてくれないので、中途半端な気持ちでは上手く行きません。
まずはダイエットに対して真剣に取り組み、考える事が大切です。
真剣に取り組んで考えれば、その方法は自ずと見つかるはずだからです。時間がかかってもいつか必ず見つかります。
ダイエットに取り組んでいる自分をまずは好きになり、楽しむ事。そんな自分が「カッコイイ!素敵だ」と思う事が、本気になる秘訣。
そしたら、目標もでき、その目標に対してのモチベーションも高まるでしょう。
まずは、ダイエットに対して「本気になる種(タネ)」を見つけましょう。旅行に行きたい。素敵な彼氏が欲しい。ポジティブな性格になりたい。などなど。
そのタネがやる気になり、頭の中に潜在的な意識として、ダイエットを成功に導く力になるのです。
その②
ダイエットの方法が自分に合っていない。
どんなにヤル気があっても、その方法が間違っていれば、ダイエットも成功しません。
ダイエットの方法というのは、正解はなく、結局のところは自分に合っているのかどうかが大切です。
2ヶ月で短期的に痩せる方法が良い人もいるし、長期的にじっくり取り組んだ方が良い人もいます。
「運動重視」なのか「食事重視」なのか。「管理されたい」のか「自主的にやりたい」のか。
もっと細かい部分では、現在の生活習慣や過去の運動歴なども大いに影響します。
まずは、自分が今、どのポジションにいるのかを見極める事が大切です。
そもそも自分がどの位置にいるのか解っていないのに、目的地には絶対に辿り着きません。
今の自分を知り、分からなければその道のプロか経験者に相談しましょう。
その辺に落ちている情報を鵜呑みにしない事も大切です。そのほとんどがあなたのダイエットの成功を遠回りさせてしまうと言っても過言ではありません。
なぜなら、ダイエットほど、千差万別、十人十色なものは無いからです。それを解ってグレーな情報やブラックな情報を「さも正しい情報かの様に」誇張して伝えたり、それを元に商売にする輩が残念ながら世の中にはたくさん存在します。
出来るだけ正しい目でそれらを見極め、判断する事が、ダイエットを早く成功させる為にとても重要なのです。
その③
ダイエットの考え方が自己中心的である。
その①とその②が改善されれば、短期的にダイエットは成功しますが、長期的に見た場合、実はこの「自己中心」的な考えがあると、リバウンドしてしまう可能性が高いのです。
それは、ダイエットの目的が自分の為だけだと、モチベーションが長続きしないからです。
例えば、「誰かに勝ちたい」という気持ちでダイエットに取り組んでいたとします。負ければ当然挫折しますが、勝ってもそこでモチベーションは続きません。必ずリバウンドします。この「誰かに勝ちたい」という気持ちは、言い換えると「自己中心的」「利己的」と言えるのです。
今度は、「誰かに喜んでもらいたい」という気持ちでダイエットに取り組んだとします。そうすれば、そのプロセスで相手が少しでも喜んでくれればさらに頑張ろうと思えますし、さらにもっと沢山の人に喜んでもらいたいという気持ちになります。
その好循環でどんどんダイエットが成功して行くのです。
それどころか、人間関係も良くなり、プライベートも仕事も充実していくでしょう。そうなったらもうリバウンドはしません。本当の意味でのダイエットの成功とは、長期的にリバウンドをしない事なのですから。
という事で、ダイエットが成功しない理由を大きく3つに分けて紹介しましたが、いかがでしょうか。
なかなかダイエットが上手くいかない方はどこかに課題があるかも知れないので、自分自身を見つめ直す良いきっかけになれば幸いです。
という事で、KOHRIMANでした!!
2020.1.14
「私、ダイエット歴10年です」と恥ずかしがりもせず言う女子が増えたなぁと感じる今日この頃ですが、なかなかダイエットが成功せずにだらだらと日々を過ごしている人が多いのが現状の世の中。
最近はちらほらと「ボディメイク」と言う言葉も増えてきたのは、僕が審査員を務めている「ベストボディ・ジャパン」の様なボディコンテスト系が増えてきて、あのライ◯ップさんも自社主催でコンテストを開催する様になって来た風潮も手助けしている様な感じもします。
なんとなく、「ダイエットをしている」よりも「ボディメイクをしている」の方がカッコ良く聞こえますもんね。
で、そもそも「ダイエット」と「ボディメイク」の違いって何??と言う、一般人的には素朴な疑問もあるかと思います。
まず、ダイエットとは、広辞苑第六版によると、「美容・健康保持のために、食事の量・種類を制限すること」と記載されています。つまり、食事によって体型を変化させる事がそもそもの定義なんですね。
だから、巷の女子が「ダイエットを頑張ってます!」と言うのは、言い換えると「食事制限を頑張ってます!」と言っているのと同じ意味になっちゃいます。なんとなく今の時代、ダサいですよね。。。
それに、身体作りのプロの目線からしても、食事のみで体型をコントロールするのはあまりにもナンセンスで、健康的にも良くありません!
実際に統計的に見ても、全体的に40年前と現在では、肥満者の数は増えているのにも関わらず、摂取カロリーは減少傾向で、このデータからしても、肥満者の増加の原因は明らかに「運動不足」や「筋力不足」が原因なのです。(図1を参照)
もちろん、付け加えるならば、食事の内容や質の変化も関係していると思います(この話はまた別の機会にするとして)が、運動不足(つまり消費カロリーの低下)を無視して、食事だけでダイエットをしてしまうと、身体はどうなってしまうと思いますか??(恐ろしい事になりますよ・・・。)
身体を構成する必要な栄養素(主にタンパク質や脂質)が足りなくなって、現代人特有の「栄養失調」状態になり、免疫力の低下などが原因で、最悪の場合は取り返しのつかない病気に罹ってしまう恐れがあります。
それって、単にダサいのレベルを通り越して、ヤバいです。。。(マジ!!)
そこまで酷い事にならなかったとしても(実際にそんなに自覚症状は出ない)、明らかに体力が低下したなぁとか、老けて見られる様になったなぁとか、歳を重ねるうちにそれらを全て「歳のせい」にしている若者の多い事ったら!笑(あんたらまだ若いやん!)
ほんまに現代って、元気で若々しいじっちゃんばっちゃんが多くて、元気なく疲れている若者が多いと言う、妙なパラドックス現象が起こってしまっている気がしてなりません。
話が戻りますが、運動もせず、「ダイエット歴10年なんです」なんて平気で言う若者の世間知らずと身の程知らずに、40歳の自称若者(笑)のKOHRIMANは呆れ返るばかりなのです。。
ダイエットの定義は辞書をどれだけひっくり返しても変えられないので、ここは皆さん言葉を入れ替えて勇気を出して「ボディメイク」って言っちゃいましょう!
ボディメイクについてはまた別の機会に述べるとして、一回どこかで言っちゃえば、意識も変わるってもんですから。
いつまでも「ダイエット」って言葉を使い続けていたら、10年選手どころか、20年選手、いや、一生ダイエットなんて事になっちゃいます。
とはいえ、「ダイエット」と言う言葉を運動も含めて使っている人もいるでしょうから、そんな皆さん、ごめんなさい。
要は、ダイエットは食事だけじゃなくて運動もしましょうね。と言う事を言いたかったのです。
と、言う事で今日はここまで!!
絶対、コラム続けます!KOHRIMANでした!